2013年10月21日

東日本大震災ドキュメンタリー 「きょうを守る」上映会・講演会(ゲスト:石木幹人氏)が開催されました

10月21日は、早稲田大学の創立記念日です。
応援部によるパフォーマンスや
早稲田文化芸術週間のイベントなどが開催されました。

WAVOCでは、ICC、文化推進部と共催し、
東日本大震災ドキュメンタリー「きょうを守る」上映会と、
石木幹人氏による講演会を開催しました。


●上映会
映画「きょうを守る」は、菅野結花さん(当時は山梨県立大学2年生)が、
故郷陸前高田市で家族、同級生・知人にインタビューを行い
撮影・編集したドキュメンタリーです。

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菅野さんが友人と、被災した母校・高田高校を歩き回るシーンがありました。
教室は泥だらけ、松の葉だらけで「海と松原のにおいがする」、
校舎からの周囲の景色は、津波で流され
まるで変っていて、「1階からも、海が見渡せる」。

言い出したらきりがない、失われたものや
変わってしまったことがたくさんあることが伝わってきました。

それでも、
「“何がどのように在った”のかを、わかっている自分たちがいる。」
「被災した故郷のために、何が出来るだろうか。」
前を向きながら、大学生たちが静かに語り合っているシーンの
一つひとつが、とても印象的な映画でした。


●講演会
続いて、石木幹人氏(1971理工卒)より、
ご自身の早稲田での学生時代のことや、
震災当時の経験、現状についてお話しいただきました。

石木氏は早稲田大学理工学部電気通信学科へ入学。
電子工学の医療への応用を研究していくうちに医学を志すようになり、
東北大学医学部へ進学。のちに医師となり、
2004年に岩手県立高田病院の院長になられました。

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2011年3月11日、
「ズドーン」と津波が病院にぶつかり、
水位がどんどん高くなり、4階の窓ガラスが割れて
病室内に濁流が入り込み、足を取られそうになりながら、
屋上に駆け上がりました。

翌朝(3月12日5時50分)、屋上で職員全員による作戦会議が開かれ、
1階までの通路を確保する係、患者の世話をする係、
遺体安置の部屋をつくる係、一般市民の一時避難所をつくる係などに分かれ、
避難している人たちと共に、活動を開始しました。

ヘリコプターによる患者全員の吸湿が終了したのは、14時過ぎ。
その後、市民の救出が始まり、職員が救出されたのは、
日が暮れる頃でした。


3月13日からスタッフ避難所兼仮設病院での診療が再開され、
訪問診療を開始しました。

7月には、仮設の外来診療棟が開院し、
2012年2月には、入院病棟(41床)も完成し、
地域医療の再生に向けて、全力で取り組まれておられます。
その過程や現状、課題などを、スライドを用いて説明してくださいました。

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 また、早稲田大学の校歌の「進取の精神」と「現世を忘れぬ」
ということばを引用し、絶えずグローバルな視野に立ち、
それを現実の地域に適応していくグローカルな行動力が大切である。
東日本大震災の被災地はようやく復興の入り口に立ち始めたけれども、
問題は山積であり、ぜひ被災地に足を運び、考え続けてほしいと訴えました。

なお、石木先生とWAVOCのつながりのきっかけは、
先生の早稲田時代のご友人のはたらきかけでした。
共に学び、支え合う仲間の存在の嬉しさと、
そのかけがえのなさも教えてくださいました。


今回の司会進行は、創造理工学部4年山本太郎君でした。

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宮城県出身で、2011年3月11日に20歳の誕生日を迎えたという
山本君は、現在WAVOCを通じて、陸前高田市で
小中高生への学習支援や仮設住宅内の方々との
農園作業を行っています。

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(稲門祭にも出展しました)

彼自身にとっても、震災について、
改めて考える機会だったとのこと。


山本君はじめ、学生の陸前高田市における活動報告はこちら
WAVOC東日本大震災復興支援「微力だが、無力ではない」

WAVOCではこれからも、東日本大震災復興支援プロジェクトを展開してまいります。
ぜひ、関心をもち、ご協力をお願い致します。



posted by WAVOC at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント・公開講座
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